Windows10編
(既知の問題)
フォントインストールやフォントバージョンアップ等のフォント関連でAPソフト側で何らかの不具合が発生した場合、フォントキャッシュ削除で回避される経験から、フォントキャッシュ削除の手順についてご案内します。
例１ フォント選択ウインドウがおかしい
過去インストールしたが今は入っていない書体がいつまでも書体選択ウインドウに表示される。
例２ 新しいバージョンが反映されない
フォントバージョンアップで入れ替えたが更新内容が反映されない。
ご注意
ご案内は、情報共有の意味から記述するもので、当社はご案内による如何なる結果についても保証致しません。また、本件についてサポートは行っておりません。お問い合わせを頂いても適切なご回答はできませんのでご了承ください。ご理解頂いた方のみ情報共有してください。
前提
フォントキャッシュ削除については、コマンド入力での手順をご案内です。Windows10の基本操作、コマンド操作をご理解頂いていることが前提です。WindowsOSのバージョンなどご利用環境下で操作や結果が異なる可能性があり、適切な状況判断が必要となります。難易度を感じられる方はPCメーカやソフトメーカへのサポート依頼をご検討ください。
フォントキャッシュは、Windowsが利用しているFNTCACHE.DAT(キャッシュ)と、Adobe製品が利用しているAdobeFnt.lst(フォントリスト)があります。Adobe製品を使い、同APソフトで不具合がある場合は、フォントリストの削除もご検討ください。
FNTCACHE.DAT(キャッシュ)削除
FNTCACHE.DATを削除します。
FNTCACHE.DATは、\Windows\system32の中にあります。
管理者モードで[cmd]を起動しコマンド入力をします。
１．ディレクトリ移動 cd \windows\system32
２．ファイル存在確認 DIR FNTCACHE.DAT
３．ファイル削除 del FNTCACHE.DAT
このとき「アクセスが拒否されました」と表示された場合は、管理者モードになっていません。
※管理者モードへの移行について
・Windowsをセーフモードで再起動し上記コマンドを実行
お使いのPCに関する説明をご覧いただきセーフモードにでWindowsを再起動してください
・管理者モードでCMDを起動
[ウインドウ]スタートボタンから[Windwosシステムツール]-[コマンドプロンプト]アイコンをマウス右ボタンにてショートカットメニュー、[その他]-[管理者として実行]をクリック、その後のユーザーアカウント制御ウインドウの「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか？」に対して[はい]ボタンをクリックし[cmd]起動後に上記手順を行ってください。
４．削除された事を確認してください。 dir fnt*.dat
５．WindowsPCを再起動してください。
Adobefnt*.lst削除
AdobeIllustratorなどの製品はWindowsのキャッシュ以外に独自のフォントリストで管理されています。
１．[ウインドウ]スタートボタンから[Windows システムツール]-[PC]を選択
２．PCウインドウが開いたら画面右上部の「PCの検索」テキストボックスに「AdobeFnt*.lst」を入力
検索が実行されますが結果が一覧されるのに１分以上かかる場合があります。
３．AdobeFnt05.lst、AdobeFnt07.lst、AdobeFnt10.lstなどご利用の環境にて検索結果が異なりますが、対象となるAdobeFnt*.lstを全て削除します。
※検索結果名はインストールされているAPソフト環境で異なります。
４．WindowsPCを再起動してください。
考察
フォントキャッシュは、OSやAPソフトがフォントを認識するための時短として必要なファイルです。フォントの追加、更新、削除等の操作を繰り返すと、ごくまれにOSとAPの整合性がとれず、上記例１や２のような現象が発生する場合があります。フォントキャッシュを削除し、PCを再起動するとインストール済みフォントを探し、キャッシュファイルを再構築するために整合性が整い不具合を解消できる可能性があります。
